歯周病とは何か?

歯周病のメカニズム

はぐきの構造

虫歯は虫歯菌が出す酸で歯を溶け、歯に穴が開いた状態です。
これに対して歯周病は種類の異なる細菌が出す毒素が歯茎から体内に侵入することで起こります。

歯周病ができる順序

  1. 細菌が歯の周囲に付着する
  2. 細菌の出す毒素が歯茎から入り込む
  3. 歯茎から出血や膿が出る
  4. 歯の周囲の骨が溶ける

歯周病の原因は、歯の表面に付着する細菌です。細菌は歯茎の炎症部分から進入して、体内の血管に乗って全身に巡っていきます。歯茎が炎症状態になると出血や膿が見られるようになりますし、体の抵抗力が低下した時などに腫れを繰り返すこともあります。また、ひどい痛みや腫れなどの自覚し症状がない炎症でも、歯の周囲の骨が自らの細菌感染を防ごうとして、骨を溶かし歯がぐらつくようになります。

こう聞くと「歯磨きさえしっかりしておけばい」と考えがちですが、実はそんな単純なものではありません。例えば毎日同じように歯磨きをしていても、健康な歯のすぐ隣に、歯周病が進行してしまった歯ができることがあります。歯磨き以外にも注意すべきことがあるのです。

歯磨き以外に注意すべき歯周病の3大要素

噛み合せ

1噛みあわせ

咬み合わせは歯に加わる力のバランスを変化させます。歯の許容範囲以上の力は、歯周病を悪化させやすくなります。

歯ぎしり

2歯ぎしり

就寝中の歯ぎしりは、歯により高い、力のストレスを加えます。寝ている間に歯をペンチで挟んで揺すられるようなもので、歯と歯茎の境目が緩んで歯周病の進行させやすくなります。

3歯並び

歯並びが悪い場合、同じように歯磨きしても、磨き残しが生まれることが多く、歯周病リスクが高まります。

歯周病は歯磨き以外の注意点も押さえて予防する必要があるのです。

歯周病はバイオフィルムによる感染症

バイオフィルムとは?

歯周細菌

バイオフィルムとは『細菌などが集まってできたヌルヌル、ネバネバした塊』のことです。
そう言ってもピンとこないと思いますので、私達が生活する上で存在するバイオフィルムの話をします。台所や風呂場の清掃を少ししないでいるとそこは、ヌルヌルとしてきます。そのヌルヌルを除去しようと思っても、塩素系の薬剤等を使用しない限り、なかなか取除くことは困難であると思います。
この除去しづらいヌルヌルがバイオフィルムです。
歯の表面や歯周ポケット内部にも同様のバイオフィルムが形成されます。

バイオフィルムの内部には複数の細菌が生息しています。

バイオフィルム 歯周ポケット

バイオフィルムという家の中で複数の細菌が共同生活をしていると思って下さい。
問題なのはバイオフィルムは薬剤や殺菌剤などの外敵から身を守るためにバリアとして働いていることです。
かなりの高濃度の薬剤でもない限り、内部の細菌を殺すことは困難です。

では、どうしたらバイオフィルム内部の細菌を除去できるのでしょうか?

歯周細菌

答えは簡単です。
歯ブラシやフロス等で機械的にこすり、除去することです。
しかし、歯ブラシだけで完全にバイオフィルムを除去することはできないと言われています。特に歯と歯のすき間や歯周ポケットの内部には歯ブラシは届きませんので、バイオフィルムの内部の細菌を除去することはできません。
歯周病を治すには、このバイオフィルムを専門的な器具を用いて除去していく必要性があります。