予防ケア
予防があなたの歯を守ります
天然の歯は、何よりも強いのです。
たまに患者さんから『被せの歯を入れたから、もう虫歯にならないと思った』と、
言われることがあります。それは大きな間違いなのです。
一度虫歯になったのですから、そこが弱点です。治療したところは再び虫歯になりやすいところです。だからこそ、予防が必要なのです。
私たちが全力で治した歯でも、神様が作った天然の歯には到底かないません。
『少しでも歯を削らないように予防する』これが、歯を守る大事なことなのです。
定期健診が必要な3つの理由
自分だけの歯磨きでは必ず磨き残し(20%以上)があります。
お口の中ははっきりと目に見えない部分であり、また複雑な形をしています。
そこにこびりついている歯垢(プラーク)を完全に取り去る のは大変難しいです。
プロである歯科医師が自分の歯を磨いても、必ず磨き残しは出るものです。
100%の完全な歯磨きは非常に難しいというのが大前提です。
磨き残しの歯垢(プラーク)は『新たなムシ歯』『歯周病の再発」を引き起こします。
磨き残しの歯垢(プラーク)は細菌の塊で、どんどん繁殖していきます。
磨き癖なのでそのまま汚れを放置することになり、また問題を起こしてしまうのです。
口の中は常に変化し、自覚症状もないまま悪化します。
一度完全に歯垢(プラーク)を落としたとしても、3~4カ月で悪さをする状態にまで復活してしまいます。歯科疾患のほとんどが自覚症状がなく進し、ご自身で発見することは困難です。問題が起きるレベルになる前に、また完全なクリーニングをすることによってお口の健康を持つことができます。
定期検診を定期的に受診している人とそうでない人の違い
定期検診を受け続けると歯が残ります。
定期検診でプロの歯科衛生士による定期的なクリーニングを受けることによって、磨き残しになっている歯垢(プラーク)を完全に除去することができます。たったこれだけで歯の寿命は格段に延びるのです。
定期検診の有無で50歳から歯を失う本数の違い
定期検診を受け続けている人 0.7本
痛いときだけ受診する人 5.4本
お口の健康の分岐点は、「50歳」です。
ここを意識するかしないかで歯の寿命は大きく変わります。
「おいしく食べる」「思いっきり笑う」「はっきり楽しく話す」
といった人生の醍醐味を満喫するためにも、ぜひ定期検診を受診されることをお勧めいたします。
定期健診の流れについて
問診
普段の生活の中で気になるところ・治療した歯の状態をお聞きします。
レントゲン診査
必要に応じてレントゲン撮影を行い、状態をチェックします。
お口の中の診査
新たなムシ歯、歯周病の再発がないか診査します。
無理な咬み合せがないかチェックします。
歯磨きのチェック
正しい歯磨きがなされているか確認ます。
磨きにくい場所を確認します。
歯石や歯垢(プラーク)の除去
ご自身では磨ききれない細かい部分まで、こびりついた汚れを丁寧に落とします。
クリーニング終了
お口の中はスッキリ! 毎日の正しいブラッシングをすること
により、お口の健康は良い状態に保たれます。